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金利の観点
みなさまは、クレジットカードで買い物をした場合、どのようにお金が動いていると思いますか?
簡単に説明すると、
- まずカード会社が商品の代金を立て替える
- その後、カード会社が消費者に対して請求する
ですね。このようなお金の動きを作ることによって、現金を持たずに買い物ができるわけです。
このカード支払いにおけるお金の流れをよく見てみると、「現金なしで買い物ができる」という点以外に消費者に対して大きくプラスに働く点があるのです。
どこかというと…
という点です。大体のカード会社では、2ヶ月程度ですね。
「それのどこがプラスに働くねん」と考えるかもしれませんが、金と時間には密接な関係があることを知っていれば、この利点が分かるでしょう。
世間一般には、「金利」というものがあるために、誰か他の人に対してお金を貸して時間がたてば、もともと貸したお金よりも増えて戻ってきます。また、逆に借りた場合には金利分を追加して返済しなくてはいけません。
このことを考慮に入れると、ある一定の金額(例えば100万円)があるとすれば、
過去の100万円>現在の100万円>未来の100万円 |
の順に価値が高いのです。
このことについては、本店の「金と時間の二元論」で詳しく説明しています。
すなわち、2ヵ月後に代金を払う場合、買ったときに同金額を払うよりも「価値的に低い」金額を払うのです。
もう少し現実的に話をすると、もし買い物をした代金を他の人(銀行など)に貸しておけば、支払いまでの期間の間に金利の分が増えているということです。
しかし、現金で買い物をした場合にはその時点で手元からお金が消えてしまうために、増えることはありません。
ここで気になるのは、このようにカードで買い物をした場合は、「カード会社からお金を借りた」という形になることです。お金を借りている以上は金利を支払わなくてはならなく、この金利を支払うことによって支払いまでのタイムラグのメリットがなくなってしまいます。
しかし、ほとんど全てのカード会社では、
のです。このことから、買い物から支払いまでの間の時間に関するメリットを得られるのです。
このように、「金利」という観点からカードによる買い物を見てみると、便利さだけでなく実際に得をしていることが分かります。
それに、金融商品としてカードを見てみると、「唯一無金利で金を借りられる」金融商品なのです。
「いつもニコニコ現金払い」もいいですが、カードを用いて買い物をしてみると大きなメリットがありますよ。
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