|
4.稼がないヤツに価値はない
前回までは、企業の倒産リスクについて述べていました。では、とりあえずは倒産リスクを避けたとして、次に見るべきポイントとなるものはその会社の収益力でしょう。
今回は、収益力について述べていきたいと思います。
会社というものは、必ず利益をあげることが至上命題です。
そりゃあ道楽でやっているわけではありませんし、よそから援助があるわけでもないので、自分が活動を行うための資金や自社社員への給料などをキッチリと稼ぎ出す必要があります。
利益に関しては、我々株主としても無視できないポイントです。購入しているのはあくまで「会社の所有権」であり、その会社のカネを生み出す力に期待しているのですから。
では、利益がプラスであることは最低条件であるとして、どれくらいの利益があればいいのでしょう?
そりゃあ多ければ多いほどイイのは言うまでもありませんが、やっぱり収益には限界があります。それに、同じ1億円を稼ぐにしても1億円の元手で稼ぎ出す場合と、100億円の元手で稼ぎ出す場合によってその価値が大きく異なります。
そこで株価と収益の比率から、その会社の収益力を評価してみるのです。その値がPER(株価収益率)と呼ばれるもので、株価が収益に対して高いか安いかを表す目安となるのです。
PERの計算式は…
PER = 株価×発行済み株数÷当期利益(経費、税を引いた利益) |
株を購入することは「会社の所有権」を購入しているのですから、その会社の利益は株主の利益に直結しています。
すなわち、この値を解釈すると…
その企業の収益によって株価を回収するには何年かかるか |
ということです。
成長産業とよばれているところ(昔はITだったね。今は何や?バイオか?)のPERは、100倍とかの値が平気でつけられています。
が、ちょっと待ってください。その値はすなわち、同じだけの収益力のままならば、その株価分の収益をあげるためには100年かかるということですよ?
100年も存続している企業など数えられるほどしかありません |
え?成長しているのだから、今よりもっと収益をあげて、PERは下がっていく?
そんなことを断言できる根拠があるのならいいですけど、その株を買っている人はただ人気があるから、まだ上がる気がするから、というだけで買っているのがほとんどです。バブルの教訓はどこにいったのやら…
さて、以上のことから、私が考えるところでは、
- PERは30倍以下(これでも高すぎ。10倍程度がナイス)
- 安定収入が見込めそうな業種
の株を選ぶのがいいでしょう。なんせ、私自身の将来についても数年後どうなっているのかと予想できないのに、数十年後の企業の予想などできるはずもないですから。
現在ランキング参加中
イイ!!と思ったらクリックお願いします。
|
|
|