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5.株主への愛はあるか?
株式会社とは、株主のためにある会社です。しかし、いくら株主が会社の経営方針に口を出せるといっても、会社の方針を決定するためにはとてつもなく大量の株式を所有している必要があります。
まぁそんな大株主になることは実質不可能なので、最初から株主に対して愛のある会社を選びましょう。
では、株主のみなさまが喜ぶことといったら何か?と考えると一つしかありません。
もぉこれに尽きるでしょう。正直言って、社員(法律上は社員って会社構成員のことじゃないんだわな)への待遇とかは、全く必要ないですね。自分が勤めていたら別ですが。
では、どのようにしたらその株式の価値が上がるのか?これには様々な方法がありますので、箇条書きにして挙げていきましょう。
最低条件
そうでしょうね。儲かる会社の価値というものは往々にして高くなります。その結果、株価が上昇するのは当たり前のことでしょう。ただ、収益が上昇したからといって、単純に株価が上昇するわけではないのが株の難しいところです。収益が減少したら確実に株価は下がるけど。
しかし、この収益が上がることによって、様々な株主への還元策をとることができるので、この事柄が必要最低限の条件です。
では収益が上昇したら、会社のとるべき株式価値上昇法として、どのようなことがあるかと考えると…
まずこれが最も思いつきやすいことでしょう。得た収益をそのまま現金として株主へ還元。分かりやすいですね。私が勧める方法には、株式を結構長く保有することが多いために、配当金も重要な収入として勘定しています。
しかし、単に配当金を上げることが最もよい株主還元策とはいえません。なぜならば
1. 会社から株主へ配当金を出す際には税金がかかる
2. さらに株主が配当金を受け取る際にも税金がかかる
あぁ、もうしっかりしてますなぁニッポン政府。会社からも税金をとり、さらに株主からも税金をとる。二重徴収ですわ。ガソリン税に消費税がかかるようなものですかな(ちょっと違)
ある意味あまりありがたくないです。とてもすばらしい見通しをもった、ステキ社長が行っているのであればともかく、何かしらの事業に資金を投入すると、たいがいハズレに終わってしまうことが多いですから。
せっかく投入した資金がただの減価償却なお荷物に変わってしまっては身も蓋もありませんね。なので、しょっちゅうこれを行っているところはあまり(全然)ありがたくないです。
※米マイクロソフトの例などのように、事業拡大によって株式価値を爆発的に上げた会社もあります。全てがダメなわけではありませんのであしからず。
私が思うに、最も手っ取り早くて、効果的な株式価値上昇法がこれでしょう。
簡単に説明すると…
所有資産が100億円の会社があったとします。ここが株式を100株発行している場合には、一株の価値は単純に 100億÷100=1億円 となります。
自社株買いを行い、20株を買い戻したとしたら、流通している株数は80株に減少します。その結果、一株あたりの価値は単純に 100億÷80=1.25億円 となり、流通している株式の価値は自動的に0.25億円上昇するのです。
といった具合に、自社株買いを行った場合には、流通している株数が減少するため、相対的に一株の価値が上昇するのです。
つまり、直接的に株主に利益を分配するわけではありませんが、株式を保有している人にとっては確実に価値が上昇するのです。
この方法がいいもう一つの理由は、かかる税金が少ないということです。配当金として還元した場合には、二重に税金がかかるため、同金額を投入するならば自社株買いの方が効果が大きくなるのです。
さて、以上のことが、1.投資とは何ぞや?で解説した 4.過去に自社株買いを行ったことがある、もしくはその予定がある企業を選ぶ理由です。やっぱり持株の価値は高ければ高いほどいいですね。
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