やさぐれ学生の株ラボ
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  株式投資ノススメ -実践編-

 2.負けのパターンとは?

 さてさて、前回では短期型、中長期型について触れていました。
 この−実践編−では、株式取引において、現実によくあることがらについてを述べていますが、今回は

いかにして人は相場で負けるのか?

 といったことに対して考察してみましょう。


 株式取引にとって、最も大事なものは何でしょうか?

 「豊富な資金」? もちろん大事です。
 「銘柄分析の技能」? ある意味このサイトのメインテーマですね。
 「買い、売りのタイミングをはかる技能」? 私が一番ほしい技能です。まぁなくてもある程度はやっていけます。

 では、何が一番大事か?というと…

ココロの余裕

 なんです。理系学生の割に、精神論を重視しています。


 では、「なぜココロの余裕が必要か?」ということについて述べてみましょう。

 基本的に、株で負ける人間のパターンには、以下のようなものがあげられます

1. ある株の売買で、損を出す
2. 
損を確定したその日に、直感で新しい株を買う
3. 
やっぱり、その株でも損をする

 こんな人って多いのではないでしょうか?ぶっちゃけ私もでした
 このパターンの最悪なところは、2. の時点において

前回は負けたけど、次で取り返すぞ

 という思考になっているところです。

 どういうことかというと…
 持ち株が含み損の状態となったところで、「なんで株価が思ったように動いてないねん。あぁ、俺の資産が…」とすでに余裕のない予備状態ができあがっています。
 「損きりすべきかどうか」についてとことん苦しみ、損きりをした時点では、もうどうしようもないくらい落ち込んでいるでしょう。ココロの余裕がなくなっています。

 人間の傾向としては、落ち込み、後ろ向きになったときには、ココロのバランスを取るために「無理やり前向きそうなことを考える」ことが多いです。株式取引の場合では、このように「取り返そう」というように考えることですね。


 しかし、このような考え方の状態で買う株は、その日の市場において「出来高が多い、値上がり率の大きい、人気が出てきた株」を買う傾向が強いです。なぜって?すぐに利益をあげられそうだからです。資金が減った状態がイヤでイヤでたまらないので、手っ取り早く元の状態に戻したい、という心理が働くのです。

 もちろん、そんな株でも大勝ちすることはあります。が、はっきり言って、

前日に大きく上げた銘柄が、翌日も上げる可能性は結構低い

 ところが落とし穴となります。そして、前日の確定損のダメージに加えて翌日には値下がりによる含み損が追い討ちをかけ、これに耐え切れず、また損きり…となるのです。
 このパターンを繰り返すと、ちょっとやそっとでは回復できないような損を計上することになります。


 それでは、こんなことのないようにするには、どうしたらいいか?というと…

・ 損は損として計上する。取り返そうと考えない
・ 損を確定した日は、できるだけ売買しない
・ その日は、「なぜ損したか?」について考える

 このようにするべきです。あくまで冷静に。明確な根拠と分析の元において株売買を行うスタンスを変えないことが重要です。ちゃんと分析、選別した株を売買して、中長期で取引すれば、トータルではまず損をすることはありません。
 これを実行するために、ココロの余裕が必要なのです。

株式取引において、熱くならないこと
熱くなったら、それはすでにギャンブルと化している


 今回のまとめとしては、

1. 株式売買では、ココロの余裕がトータルの勝敗を分ける
2. 常に冷静な取引を行えば、トータルで負けることはまずない

 といったところです。では、次回は「いかにしてココロの余裕を持つか?」について触れてみましょう。


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