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10.年金ってどうよ? 基礎知識編
さて、久々の雑談タイムです。
最近では、懇意にしていただいている方々もココを見てはるようで…
で、その方々からのお達しで、「確定拠出年金について語ってくれ給へチミィ」とのことなので、今回からは年金について述べていきたいと思います。
年金について語るためには、まず年金制度についての概略を簡単に説明する必要がありますね。
年金とは言わずもがな、
若いうちにカネを払ってたら、老人になったときにカネをもらえる |
というシステムです。
人は誰しも老人になるものなので、最低限の部分は国が運営している組織によってまかなわれています。それが不払いで話題になった国民年金です。
この国民年金は、基本的に国民の義務であり、全ての国民が加入しているものです。だから議員とかが払っていないのことについて大問題になったんですがね。
しかしまぁ、国民年金だけでは高度経済成長の間に贅沢を覚えた将来の爺様婆様は生活できませんので…
国民年金に加えて、その他の年金にも加入することが可能です。名前だけは聞いたことがあると思いますが、厚生年金、共済年金などです。
このように、全ての人が国民年金に加入している上に、さらにその他の年金にも加入しているというスタイルなので、一般的には
と呼ばれていますね。では、そのシステムについての概略図を厚生労働省からパクってきたのでご覧ください。
こんな感じです。まぁ1階の国民年金部分は何が何でも払わないといけないので(サラリーマンの方は給料から天引きされてるし)別に語ることもないでしょう。ちなみに私は長年学生をやっており、その間学生納付特例制度を利用しているので、今まで払ったことがありません。
さて、今回からの話で問題としたいものは、2階以上の部分です。
この部分は各個人が好きなように加入し、老後のプランを立てることができるため、各個人で勉強して「どのような年金プランを立てたらステキな老後をおくれるか」を考える必要があります。
この部分の年金は、大きく分けて2種類に分けることができます。
確定給付年金 … 国民年金基金、厚生年金、共済年金、企業年金の一部
確定拠出年金 … 企業型、個人型のいろいろなタイプあり
ですね。では、この2つの年金について、簡単な解説をしてみましょう
満期の後にもらえるカネ、すなわち給付金の金額をまず決定している年金です。例えば、
「65歳以上になったら毎月7万円の給付をします〜で、そこから残年月が××年、年○%で算出したら月々△万円の掛け金です〜」
といった具合に、将来貰える年金額は一定である代わりに、掛け金が適宜見直されるという特徴を持っています。
メリット
・将来貰える金額がハッキリしているため、老後の計画を立てやすい
・掛け金総額よりも増える場合の方が多い
デメリット
・現在のような少子高齢化が進むと、掛け金に対する給付金の利回りが悪くなる
・企業年金の場合は、勤続年数=加入年数となるため、途中退職すると大幅に不利になる
・運営団体から見ると、運用利回りが予定利率を下回った場合に逆ザヤ(要は利率差の分、赤字が出ること)が発生することがある |
毎月支払う掛け金、すなわち拠出金の金額をまず決定している年金です。例えば、
「毎月の掛け金は月2万円ですね〜では、この掛け金を運用して(できりゃ)増やしてから返しますよ〜」
といった具合に、月々の掛け金を運用して老後になったら「増えてたらいいな」といったもんです。ぶっちゃけ、投資信託とかの金融商品と同じようなもんです
なお、最近では年金だけでなく退職金としての一面を持ってきているようですね。
メリット
・運用成績次第ではゴッツイ金額になる
・会社を早期退職しても持ち出しができる(退職金としてみなす場合、早期退職が不利にならない)
・運用団体にとっては、逆ザヤの危険がない(別に元本割れしてもかまわない)
デメリット
・運用成績次第で、元本割れの可能性もある
・預貯金とは違い、公的年金の補完と老後の所得保障の側面があるため、原則として60歳以降でないと引き出しができない
・運営団体(会社)には従業員に対して投資教育と、年金運用に関する情報の提供をする義務が生じる |
こんなところですね〜
では次回は、年金を一つの金融商品としてみなした場合の評価を行ってみましょう。
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