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5.確定申告が必要な人
前回 において、
サラリーマンで、他の収入があったらとりあえず行こう |
とあまりに簡単にまとめてしまいましたが…さすがに前回は紙面の関係上、具体例をあげるにはスペースが足りなかったということで…
そこで今回は、より具体的な「確定申告が必要?、不必要?」を述べたいと思います。
まぁ前回述べたうちの、ちょっと特殊な場合(退職金とか)に関してはあまり関わることがなさそうなので、割愛することにして…ココでは一般的な、サラリーマンや学生、主婦、フリーターが毎年関わりそうなことについて具体例を示します。
抑えるべきポイントは…
サラリーマンの場合
・ 本業以外の収入が20万円を超えるとき
学生、主婦、フリーターの場合
・ バイト、パートをしていればサラリーマンの場合と同じ
(給与の金額にもよるが)
・ バイトなどをしていない場合は、基礎控除の38万円を超えるとき |
ただし、ちょっとヤヤコシクなるポイントとして…
株、不動産売買、先物取引による利益、損失は他の利益、損失と相殺できない
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しかし…
為替、スワップ金利、ワラント、オプションによる利益、損失(雑所得)は、
(アフィリエイト、年金などの雑所得扱いとなる)他の利益、損失と相殺できる
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これがあるため、単純に利益のトータルで勘定できないのです。まぁ具体例をどうぞ。
具体的に言うと…
※ココでは、枠内であげた条件以外の収入はないものとします。
1. 本業(サラリーマン)持ち、かつ投資(株以外)を行い、合計20万円以上の利益をあげた
⇒確定申告の必要アリ
20万円未満なら
⇒確定申告の必要ナシ |
2. 本業(サラリーマン)持ち、かつバイト(アフィリエイト含む)を行い、20万円以上の利益をあげた
⇒確定申告の必要アリ
20万円未満なら
⇒確定申告の必要ナシ |
3. 本業(サラリーマン)持ち、かつ株で−30万円、バイト(アフィリエイト含む)で40万円、計10万円(20万円未満)の利益をあげた
⇒確定申告の必要アリ |
4. 本業(サラリーマン)持ち、かつ株で−20万円、バイト(アフィリエイト含む)で10万円、計−10万円(20万円未満)の損失がでた
⇒確定申告の必要ナシ |
5. 本業(サラリーマン)持ち、株以外の投資(雑所得)で−40万円、アフィリエイト(雑所得)で55万円、計15万円(20万円未満)の利益をあげた
⇒確定申告の必要ナシ |
6. 本業なし(学生、主婦など)、投資(株以外、雑所得)またはアフィリエイトを行い、合計38万円以上の利益をあげた
⇒確定申告の必要アリ
38万円未満なら
⇒確定申告の必要ナシ |
7. 本業なし(学生、主婦など)、株によって、38万円以上の利益をあげた
⇒確定申告の必要アリ |
8. 本業なし(学生、主婦など)、投資(株以外、雑所得)で−40万円、アフィリエイト(雑所得)で77万円、計37万円(38万円未満)の利益をあげた
⇒確定申告の必要ナシ
38万円以上なら
⇒確定申告の必要アリ |
9. 本業なし(学生、主婦など)、株で−40万円、アフィリエイト(雑所得)、投資(株以外、雑所得)の合計で39万円、計−1万円(38万円未満)の損失が出た
⇒確定申告の必要アリ |
…とまぁ、場合によって必要アリ、必要ナシが細かく変わるのです。全てのパターンをあげるのは実質不可能かも…
なお、年金が絡んだ場合にはさらに年金控除も考慮する必要が出てきます。かなりヤヤコシクなるので、ココでは割愛します。
(追記)確定申告の必要、不要を判定するフローチャートを作りました。
学生、主婦の方はコチラ、そしてサラリーマンの方はコチラへどうぞ。
このように、確定申告の必要、不必要は場合によってさまざまです。
しかしながら…
株って他の雑所得などと相殺できないので
税金面ではかなり不利な金融商品かも… |
そんな印象を受けますね〜。まぁ株式取引に偏重しなければ問題ないってことで…
それでは、次回もよろしくお願いします。
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