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4.外貨取引の種類
前回は、円高、円安について解説しました。
これまでの解説をまとめると、
日本円を基準としてみた場合に、外貨によって稼ぐ方法は「金利」と「為替差益」 |
ということです。では、そんな外貨を取り扱う金融商品について解説してみましょう。
現在、私が知る限りの、外貨を扱う金融商品は大きく分けて5種類です。
1.外貨預金
2.為替証拠金取引
(外貨証拠金取引、為替保証金取引などといった記述の場合もあり。でも全部同じ)
3.外国投資信託
4.外貨MMF
5.外国株
6.外国債券
では、これらについて解説してみましょう。
1.外貨預金
ものすごい簡単にいうと、
といったことだけの金融商品です。なんのヒネリもありません。そのかわりに、最も分かりやすい外貨商品と言えるでしょう。
現在では、多くの都銀や地銀が扱うようになっており、いわゆる4大銀行(東京三菱、三井住友、みずほ、UFJ)はすべて扱っています。また、取り扱う通貨も多種多様となってきています。
無論金利に関していえば、日本円のカスっぷりとは比較になりません。
2.為替証拠金取引
これも外貨預金と同じような内容なのですが、一つ大きな違いは…
といった金融商品です。まぁ外貨預金を信用取引で行っているようなものですね。
簡単に例をあげると…
あるところに、保証金率10%の会社があります。で、ユゲが100万円を、会社に預けました。
そうなると、保証金率10%なので、100万円が10%となるような値、すなわち1000万円分の取引が可能なのです。
てなかんじに、
といったことが特徴です。ただ、やはり信用取引と同様に、所持金の数倍の金額を取引するために、
ので、ご注意ください。
ただ、本来所持している以上の金額に対して金利をつけることが可能なので、為替変動による利益のみではなく、金利の利益も追求することが可能です。
3.外国投資信託
外国の投資信託を購入するものです。
株や債権、不動産などに対して証券会社などのファンドマネージャーが投資を行い、その成績に関連して一口あたりの値段や、配当金が変動します。
・ 元本割れすることもある(為替変動、投資の成績による)
・ 扱う商品によって、価格変動に違いがある
4.外貨MMF
・ ファンドマネージャーが投資を行うことに関しては投資信託と変わりませんが、MMF(マネー・マネジメント・ファンド)の名前のとおり、債権などの安全性の高いものを投資対象とします。
・ そのため、元本割れすることがまずない、むしろ価格変動がまずない
(為替変動を除く)
・ 配当は少なめ (外貨預金より少し多いくらい)
5.外国株
最近では、中国株が流行しているようですね。これも詳しく説明するととんでもない文字数となるのですが…
まぁ株式取引については株式投資ノススメをご覧ください。国内であろうと、海外であろうと、株式取引に関する基本的な考え方には違いがありません。
株価変動リスクと、為替の変動リスクが上乗せされるといったものです
(適当。だけどこれ以上ない)
6.外国債券
外国の国や地方、または企業などが発行している債券です。
(会社が)倒産、(国が)ディフォルトしない限りは償還の際には額面の金額が払い戻されることが確定しているので、まぁ安全性は高いです。
(もちろん為替変動次第で元本割れしますが)
ただし、金利が上昇すると価格が低下するので、超長期で運用をする人は金利の動向を考えて購入しましょう。
いかがでしたか?基本的には国内外にある金融商品には大きな違いがありません。
実のところ、為替の変動を直接的に利用する金融商品は、為替証拠金取引だけではないでしょうか?
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