やさぐれ学生の株ラボ
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  外貨ノススメ -基礎編-

 6.総括〜コストとリスク〜

 そんなこんなで、外貨の基礎に関してはココまでですね。ある意味解説するまでもなかったかもしれませんが…
 では、(基礎編の)最後に、これまでの内容を簡単にまとめてみましょう。


 現在、私が知る限りの、外貨を扱う金融商品は大きく分けて4種類

    1.外貨預金

    2.為替証拠金取引
    (外貨証拠金取引、為替保証金取引などといった記述の場合もあり。でも全部同じ)

    3.外国投資信託

    4.外貨MMF

    5.外国株

    6.外国債券

 このなかで、為替変動を積極的に扱うものは、2.為替証拠金取引くらい


 かかるコスト

 全般に共通するコストは、

買い、売りの金額差
(TTS、TTBや、Ask、Bidなどの呼び方がある)

 これと、税金です。

税金一覧
商品名 金利、配当金 為替差益 売買益
外貨預金 源泉分離課税 20% 雑所得
外貨投資信託
(株式)
源泉分離課税 10%
(2008.3.31まで)

源泉分離課税 20%
(2008.4.1から)
申告分離課税
譲渡所得 10%
(2008.3.31まで)

譲渡所得 20%
(2008.4.1から)
外貨MMF
(公社債)
源泉分離課税 20% 非課税
為替証拠金取引 雑所得 雑所得
外国株 源泉分離課税 10%
(2008.3.31まで)

源泉分離課税 20%
(2008.4.1から)
申告分離課税
譲渡所得 10%
(2005年末まで)

譲渡所得 20%
(2006年から)

損失は、翌年以降3年まで繰越可能
外国債券
(利付き債)
源泉分離課税 20% 償還前
非課税
償還差益
雑所得
外国債券
(割引債)
償還前
譲渡所得
(総合課税)
償還差益
雑所得

 かつ、金融商品によっては、取引ごとの手数料や、口座維持手数料信託報酬(投資信託の場合)がかかる。


 リスク

 主なリスクは、為替変動のみ。

 株式売買での倒産リスクに相当する、

国家破綻リスク

 も存在するが、よっぽどヤバい国でないと、そうそう起こらない(ただし、日本では意外に起こる可能性がある)

 かつ、2.為替証拠金取引 3.外国投資信託 4.外貨MMF 5.外国株 6.外国債券では、取り扱う証券会社の倒産、株式取引、投資信託に特有のリスクも存在する。まぁこれは各項の詳細説明で触れます。


 …あら。まとめてしまうと結構簡単になってしまいますね。ある意味このページだけ見たら事が済みそうな…
 まぁ「なんで?」といったところを詳しく説明したのが各項なので…。興味ある人はご覧になって、熟考してください。

 では、次の項からは、各金融商品について解説していきます。

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