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  外貨ノススメ -実践編-

 2. 外貨預金 その2

 前回は、外貨預金についての解説を行いました。
 今回は、外貨預金をするにあたって、具体的な取引方法について解説しましょう。


 外貨預金をするにあたって、考えるべきことは2点です。
 なお、どの銀行を選ぶかについては、現時点ではソニー銀行以外の選択肢はないと考えられます。
(理由はココ参照)

 その2点とは…


   1. どの通貨を持つべきか
   2. 普通預金にするか、定期預金にするか


 ですね。その2点について答えてみましょう。


 1. どの通貨を持つべきか

 いきなり難しい問題です。
 考えるべきポイントは、

@ 価格変動に関する情報の入手難度
A 金利の高さ

 この2点でしょう。@についてを重視する場合には、米ドルか、ユーロの2択しか考えられません。
 もちろん英語力が堪能であれば、その他の通貨についても情報を入手することは出来ますが…

 次に、Aについてを考えてみましょう。以下に、公定歩合の一覧をもう一度示します。


公定歩合一覧 (普通預金はソニー銀行 2004年10月現在)
通貨名 公定歩合 普通預金
日本円 0.1% 0.05%
米ドル 2.75% 0.40%
ユーロ 1.00% 0.25%
英ポンド 4.75% 2.75%
豪ドル 5.25% 1.95%
NZドル 6.25% 2.95%
カナダドル 2.25% 0.30%
ユゲが各中央銀行のサイトで調べてます。英語が苦手なので、間違ってたらごめんなさい

 これを見ると、ユーロは選択から外れてしまいます。なんせ公定歩合で1%じゃあ…
 また、最も金利が高いのが、英ポンド豪ドルNZドルといったところでしょうか。しかしながら、これらの国について、情報を日本語で得るのはなかなか難しいです。(英語が読めたら問題ないですけど)


 結論として、私がオススメするのは、

米ドル、英ポンド、豪ドル、NZドルを分散投資

 となりますね。


 2. 普通預金にするか、定期預金にするか

 「なぜ外貨預金をするのか?」という答えの一つには、金利の高さが挙げられます。
 そのため、少しでも高い金利をつける方がイイに決まっています。しかし、上の表で紹介したように、外貨普通預金の金利は、その外貨の公定歩合がつけている数字よりも低く設定されているのが現状です。
 対して、外貨定期預金では、普通預金の倍以上の金利が設定されていることが多いです。以下の表を参照してください。

定期預金金利一覧 (ソニー銀行 2004年10月現在)
期間 米ドル ユーロ 豪ドル 英ポンド
1ヶ月 1.00125% 0.98900% 4.43250% 3.58125%
3ヶ月 1.16000% 1.04500% 4.50500% 3.64750%
6ヶ月 1.27500% 1.07800% 4.54750% 3.69125%
1年 1.42000% 1.16500% 4.64250% 3.73625%
いずれも1万通貨以下の条件
 私のオススメは

1ヶ月定期を満期時更新契約(そのまま1ヶ月定期を継続ってこと)する

 ことですね。以下にその理由を。

 まず1点目。
 1ヶ月ものと1年ものを比べてみると、そこまで大きな差がついていないのが現状です(このへんは、短期金利と長期金利の変動によって変わってきます)。また、1年もので預けてしまうと、仮にその1年のうちに金利が上昇しても、預けたときのままの金利となります。
 このことは、メリットでもありますが、デメリットでもあります。金利下落局面では金利変動がない方が有利ですが、現在(2004年10月)では、金利は上昇していく傾向にあります。
 なので、1ヶ月定期を満期時更新とすれば、金利の上昇があった場合には、上昇した金利で次の1ヶ月を迎えられるのです(ただし、下降局面ではその逆なので要注意)。


 2点目。
 仮に為替が円安となり、為替差益が得られる状態となった場合、前回述べたように為替予約が有効となります。
 しかし、為替予約を行うと、満期までその預金を解約することは出来なくなるのです。すなわち、その後に円高となって、外貨を購入するチャンスがきても、何も出来ないのです。
 1ヶ月ものであれば、そんなチャンスを逃す期間も最大1ヶ月で済みます。


 そんなところですね。まとめると…

1. 情報を得やすいもの、金利が高いものを組み合わせる
2. 金利、為替差益の得やすさを考えると1ヶ月定期がイイ
 といったところでしょうか。では、次回は外貨MMFについて述べたいと思います。

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