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  外貨ノススメ -実践編-

 5. 為替証拠金取引(FX) 利益の出し方

 なんだか、外貨に関して述べるのはかなり久しぶりな気がしますが…(4ヶ月ぶり)
 気にせずサックリと行きます。

 さて、今回は為替証拠金取引について、「どのような取引によって利益を生むか」を述べていきたいと思います。


 前回では為替証拠金取引の概要について述べていましたが、それの内容から2通りの利益のあげ方が推測されると思います。

1. 為替差益によって売買益を得る
2. スワップ金利によって徐々に増やす

 ですね。いや、別に為替証拠金取引に限らずほぼ全ての外貨取引が当てはまるのですが…

 為替証拠金取引の最大の特徴とは、

預けた数倍〜数十倍の金額の取引ができる

 であることから、これら1. 2.のいずれにしても手持ちの現金分しか取引できない外貨預金や外貨MMFより、少しの予算で大きな利益をあげられることは、特に何も言わなくても分かるでしょう。
 ただし、この1. 2.のどちらを重視するかによって、選ぶ会社や戦略が大きく変わってくるのです。特に、

会社選びには細心の注意を払いましょう

 そんなところで、各場合の戦略について述べていきたいと思います。(次回にも続きます)



 1.為替差益による利益を重視する場合

 おそらくは、これを求めて為替を始めようとしている人が多いでしょうね。
 では、この場合に取るべき戦略がどうなるかを、コストや最低資金額、そして為替変動に対する利益または損失を基に考えてみましょう。単純な試算では、


 1万米ドルの往復取引を行う場合に必要なコスト、最低資金額の試算
ただし、1米ドル=100円として計算しています

 
為替変動1円あたりの利益、損失

  言わずもがな 1万円です。

 必要なコスト

  往復のコスト(取引手数料、スプレッドの合計)によって変動する。
  (現在の調べでは、1通貨あたり 5〜38銭 )

   5銭の場合 … 500円
   38銭の場合 … 3800円

 
必要となる最低資金額

  取り扱う通貨によっても変動するが、ほとんどの会社が10%以下である
  (現在の調べでは、最大10%、最低では1万単位通貨あたり2万円)

  最低保証金率が10%の場合 … 10万円
  最低保証金率が5%の場合 … 5万円
  最低保証金率が2%の場合 … 2万円


 こんなところでしょうか。
 正直言って、1日の為替変動はせいぜい0.5円(0.5%)程度(米ドルの場合。他の通過でも%的にはほとんど変わらない)ですので、短期の取引で為替差益を追求するには、

往復の取引コストが低くなければ話になりません

 仮に往復手数料が38銭の会社で、1万米ドル往復させ50銭分の為替差益が出たとしても、5000円の利益に対して取引コストが3800円もかかってしまい、実質1200円しか利益とならないのです。

 なので、ココを参考にして往復の取引コストが安い会社を選んでください。

 また、大きい利益を望む場合には多額の外貨を扱う必要がありますが、その時に効いてくるのが最低保証金率の低さです。最低保証金率が低いほど、より少ない元手で大きなポジションを持つことができるため、これが小さい会社ほどイイのですが…
 あまりに小額の元手で多額の外貨を扱うと、相当のリスクを負うことになるのでオススメはしません…



 2.スワップ金利による利益を重視する場合

 普通に外貨預金などで金利を得ようとしても、いくら金利が高くても相当の金額を持っていないと大した利益になりません。
 しかし、為替証拠金取引の場合には所持金の数十倍まで扱うことができるので、

金利収益だけでも相当の金額を得ることができます

 では、この場合に取るべき戦略がどうなるかを、1. と同様に試算から考えてみましょう。単純な試算では、


 1万米ドルを1年間預けていた場合のコスト、最低資金、金利収益
ただし、1米ドル=100円として計算しています

 
1年間の金利収入 (スワップ金利は70円〜80円とする)
会社によってコレくらいの幅があります。また、1年間金利変動ナシで考えます

  70円ならば … 70×365=25,550円
  80円ならば … 80×365=29,200円

 必要なコスト

  往復のコスト(取引手数料、スプレッドの合計)によって変動する。
  (現在の調べでは、1通貨あたり 8〜38銭 )

   8銭の場合 … 800円
   38銭の場合 … 3800円

 
必要となる最低資金額

  取り扱う通貨によっても変動するが、ほとんどの会社が10%以下である
  (現在の調べでは、最大10%、最低では1万単位通貨あたり2万円)

  最低保証金率が10%の場合 … 10万円
  最低保証金率が5%の場合 … 5万円
  最低保証金率が2%の場合 … 2万円


 こんなところでしょうか。
 10万円を元手にした場合には、実質およそ25%もの金利となり、多くの金融商品よりも

他の金融商品よりブッチギリで高金利

 になるのです。もちろん、米ドルではなく豪ドルや英ポンド、NZドルの場合には実質金利が100%を超える場合もあり、1年間預けただけで倍になることも珍しくありません。

 ただし、会社によってスワップ金利が異なること、最低でも数ヶ月預けないとほとんど意味がないことなどがデメリットですね。



 こんなところですかね。
 各戦略に対応できるように、為替証拠金取引を扱う会社のうち、スワップ金利や手数料などの観点からオススメするページを作成しました。ココです

 では次回は、この2つの方法について実体験を交えつつ、私の見解を述べてみたいと思います。

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